既に実施された多彩なプロジェクトの活動報告を掲載しています。

「はこじょ」創造プロジェクト2013

 

プロジェクト名:「はこじょ」創造プロジェクト2013
担当教員:藥袋貴久
コラボ外部団体:はこねのもり女子大学(一般社団法人はこねのもりコンソーシアムジャパン)、株式会社ジャパンライフデザインシステムズ
プロジェクト内容:
首都圏有数の観光地・箱根においても、温泉と食だけが目的では「箱根でなければいけない」という動機が生まれにくく、お仕着せの観光プランとは異なる、新たな需要と顧客の創造を通じたブランドづくりが求められている。こうした活動の中心となるのが、箱根地域の女性と箱根を訪れる女性をつなぐ「はこじょ」という新たな顧客コンセプトの創造・開拓である。
本年度は、マーケティングを学ぶ藥袋ゼミ(現代教養学科3年)の学生達が「はこねものり女子大学」コアメンバーとの協働を通して新たなビジネスが創造される現場に参与し、『はこじょ手帳』を企画制作する活動を行った。『はこじょ手帳』は、箱根を楽しむための教科書、スケジュール帳、日記帳の機能を持った「はこじょ」という新たな需要開拓のツールである。
リンクHPのURL:はこねのもり女子大学



担当:藥袋貴久(ビジネスデザイン学科)
はこねのもり女子大学の設立を企画している連携先、一般社団法人はこねのもりコンソーシアムジャパンのコアメンバーから、活動の趣旨と想定されるターゲットの考え方、活動日程について説明を受けた。今期のコラボ活動の中心は、標的採用者である「はこじょ」とのコミュニケーション・ツールとなる『はこじょ手帳』の制作に学生が参与することである(10/2)


01_手帳制作の計画立案とアイデア抽出
『はこじょ手帳』は、株式会社ジャパンライフデザインシステムズとの協働を通して制作された。『はこじょ手帳』のコンテンツづくりは、出版スケジュールに沿って定期開催する企画会議にて議論することとなった。当初の議題は、1.ロールモデルとしての「はこじょマイスター」の選定とインタビュー項目の検討、2.カバーなど基調となるデザインの方向性検討、3.手帳が持つ機能やボリュームの検討である(10/9、10/16)
【手帳制作の計画立案とアイデア抽出】



02_箱根エリアでのインタビュー調査
事前に選定した「はこじょマイスター」に対し、箱根エリアで学生によるインタビュー調査を行った(10/27)インタビュー先は、箱根駅伝ミュージアム、コラボックルプロジェクト、ベイカリー&テーブル、エクシブ箱根離宮、箱根写真美術館の各所で活躍する女性達である。インタビューでは、仕事の内容や箱根と人生との関わり、地域の魅力やお勧めスポット情報などを聴取した。また、HIS社の女性社員(箱根担当)に対しても、同様のインタビューを行った(10/28)

【箱根エリアでのインタビュー調査】



03_調査まとめとストーリーの構築
学生がインタビューのテープ起こしと要約を作成し、企画会議において情報共有を図った。成果を手帳のデザインや記事のストーリーに反映すべくディスカッションを行う過程で、カバーに旅行パンフレットを挟む工夫、旅の計画を自由に書き込める白地図など、はこじょ手帳が備えるべき機能についてのアイデアも抽出された(10/30、11/6)

【調査まとめとストーリーの構築】



04_現地調査・旅ヨガ体験
インタビュー調査に加え、学生自身の体験をコンテンツに盛り込むべく、学生が、はこじょマイスターの指導の下、箱根エリアで旅ヨガを体験した[11/3]。当日のプログラムは、畑宿から旧東海道を移動し、甘酒茶屋や山小屋でのインタビュー調査を経て、芦ノ湖畔に至るコースをハイキングし、途中、景観を楽しみながらヨガを体験する内容であった。
【現地調査:旅ヨガ体験】



05_手帳のコンテンツづくり
手帳のコンテンツは、1手帳の基本機能であるカレンダーやメモ、2はこじょマイスター・インタビュー(はこじょマイスターの紹介)、3箱根のおすすめコース、4五感を磨く8つのエレメント(地域資源の紹介)、5箱根の基本情報の5点で構成されることとなった。2に関して、学生が調査レポートを企画会議で報告し、連携先のデザイナーやライターとも情報共有を行った[11/13、11/20]また3に関して、学生がマインドマップを作成し、箱根の地域資源が旅行者の感性にどのように結び付けるかを可視化した(11/27、12/4、12/11、12/18)
【手帳のコンテンツづくり】


06_はこじょ手帳発売
『はこじょ手帳』は、2月より販売が開始され、箱根エリアの宿泊施設、小田急線沿線の売店、首都圏の書店・文具店などで取り扱われている。昭和女子大学のショップ・プレリュードでは先行発売された[1/29]。また、発売に合わせて、はこねのもり女子大学ホームページが開設され、昭和女子大学との協働プロジェクトについての報告記事を執筆・掲載した。
【はこじょ手帳発売】



07_プロジェクト報告会
(株)ジャパンライフデザインシステムズ本社会議室にて、プロジェクトに関わった実務家に対し、学生が成果報告会を行った[2/5]。報告会では、1プロジェクト活動の振り返り、2マーケティングツールとしての『はこじょ手帳』の機能と役割、3はこねのもり女子大学の今後の事業展開(提案)について報告され、箱根のマーケティングの方向性やビジネスコンソーシアムの可能性について議論がなされた。また、昭和女子大学ビジネス研究所においても、プロジェクト活動成果報告会が行われた[3/1]。
【プロジェクト報告会】