既に実施された多彩なプロジェクトの活動報告を掲載しています。

ゆうきのつばさ Inclusion Award 2014 ~Everyone is Original~

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プロジェクト名:ゆうきのつばさ Inclusion Award 2014 ~Everyone is Original~
担当教員:小森亜紀子
コラボ外部団体等:〈主催〉Inclusion Award 2014 実行委員会〈共催〉昭和女子大学〈後援)公益財団法人スペシャルオリンピクス日本、NPO法人日本フロアーホッケー連盟〈協賛〉フィアットクライスラージャパン〈特別協力〉アップフロントグループ、チャコット株式会社、T・H・D La maison、TDC-FREIHEIT、ピロレーシングほか(順不同)

プロジェクト内容:
【1】コンテスト Inclusion Award 2014
全国から障がいのある出演者の方々を募集。①ファッション部門、②パフォーマンス(ダンス・音楽)部門、③アート部門 の3つのジャンルで、『Everyone is Original』をテーマに、自分らしさ・オンリーワンの素晴らしさを表現するコンテスト。(個人、グループどちらでも応募可。)事前打合せなどを経て、さまざまな方との交流も企画しています。審査結果により勇気の翼の活動に協力していただく。
(例)来年の勇気の翼のイメージキャラクターに!、勇気の翼HPのモデル、講演会への登壇、フロアーホッケー大会プレゼンター等で活躍!?
【2】ゆるキャラ イラスト 公募
障がいの有無などに関わらず、だれもが輝いて生きるインクルージョン社会を目指すNPO法人「勇気の翼インクルージョン2015」のイメージにあった『ゆるキャラ』を公募。全国の障がいのある方から個性あふれる作品を募集。

リンクHPのURL:勇気の翼 インクルージョン 2015


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ゆうきのつばさ Inclusion Award 2014 ~Everyone is Original~ 報告

00_はじめに
全国から障がいのある出演者の方々を募集して、①ファッション部門、②パフォーマンス(ダンス・音楽)部門、③アート部門 の3つのジャンルで、『Everyone is Original』をテーマに、自分らしさ・オンリーワンの素晴らしさを表現する コンテストを開催し、27組42名が参加した。審査員が11の賞の受賞者を選んだ。昭和女子大学賞は「書・絵画」の部門の優秀作を大学公式Facebookで公開するというものであった。
また障がいの有無などに関わらず、だれもが輝いて生きるインクルージョン社会を目指すNPO法人「勇気の翼インクルージョン2015」のイメージにあった『ゆるキャラ』を公募した。全国の障がいのある方から個性あふれる作品が届き、審査員が1点を選んだ。

01_前日リハーサル
2014年12月13日(土)14:00~17:00、80年館1階にて学生ホールBにてリハーサルを実施した。出演者、付き添いの方、スタッフ、学生ボランティア等、約130名が参加。最初は緊張気味だった出演者も学生も、終わるころには笑顔がいっぱいになっていた。
18:00~20:00、本番会場である80年館西棟6階コスモスホールの搬入セッティング作業。

夜に設営

夜に設営

ウェディングドレスを歩きやすく縫う環境デザイン学科の学生たち

ウェディングドレスを歩きやすく縫う環境デザイン学科の学生たち

学生ボラ皆さんにご挨拶

学生ボラ皆さんにご挨拶

機材

機材

細川佳代子実行委員長と

細川佳代子実行委員長と

参加者の皆さんと記念撮影

参加者の皆さんと記念撮影

02_舞台美術
2014年12月14(日)7:30~11:00まで、ボランティアスタッフと学生ボランティアで会場を飾り付けた。舞台美術のアート作品も知的障害のある青年の作品。

飾り付けその1

飾り付けその1

飾り付けその2

飾り付けその2

パーツを切り出す

パーツを切り出す

パーツを並べる

パーツを並べる

公募ゆるキャラの一部

公募ゆるキャラの一部

参加者用メダルに色づけ

参加者用メダルに色づけ

03_当日リハーサル
12:00~14:00に、音楽と映像を流しながら、設営したランウェイを歩く、舞台で踊るリハーサルを行った。
Be-staffのヘアメイクアーティストの皆さんが、出演者のヘアメイクを担当。出演者がキラキラ輝きだす。ヘアメイク会場では、バルーンアートや音楽で出演者の気分を盛り上げてくれるボランティアも参加。

出演者と

出演者と

ヘアメイク中その1

ヘアメイク中①

ヘアメイク中その2

ヘアメイク中②

ボランティアは盛り上げ隊

ボランティアは盛り上げ隊

リハーサル前の説明

リハーサル前の説明

リハーサル中

リハーサル中

開園前の舞台

開園前の舞台

学生がお客様誘導

学生がお客様誘導

04_いざ本番!
16:00、自閉症のあるアーティストの音楽で、開幕。司会はタレントの大西暁子さんとイケメンダウン症のアベケンタ君。出演者はみんな本番が最高の輝き。審査員が審査をしている間は、タップダンサーのLilyさんとタケオのパーカッションのパフォーマンス。プライズのプレゼンターとして、元モー娘。の保田圭さん、髙橋愛さん、飯田圭織さんも登場。今回で3回目となるこのイベントに、第1回目からご協力くださっているツンクさんも、細川佳代子実行委員長の挨拶の中で登場。



2014ゆうきのつばさスライドショー

Be-Staffスペシャル賞のかなこちゃん

Be-Staffスペシャル賞のかなこちゃん

書道パフォーマンス

書道パフォーマンス

Lilyさんとタケオのコラボ

Lilyさんとタケオのコラボ

アップフロント賞のClaireさん

アップフロント賞のClaireさん

アナ雪!

アナ雪!

オープニングの萌花さん

オープニングの萌花さん

フィナーレその1

フィナーレその1

フィナーレその2

フィナーレその2

まえだけん太君とお兄さん家族

まえだけん太君とお兄さん家族

運営スタッフと学生ボランティア

運営スタッフと学生ボランティア

岡山から参加のダンスグループ

岡山から参加のダンスグループ

細川佳代子実行委員長挨拶

細川佳代子実行委員長挨拶

司会のまえだけん太君と大西暁子さん

司会のまえだけん太君と大西暁子さん

05_昭和女子大学賞
昭和女子大学賞に輝いたのは、司会を担当したアベケンタ君の絵「父ちゃんと乾杯」。アベケンタ君、「こんなに幸せな日はありません!」と挨拶。

昭和女子大学賞(絵画・書部門)マエダケンタ君と下村久美子教授

昭和女子大学賞(絵画・書部門)マエダケンタ君と下村久美子教授

マエダケンタ君とお兄さん家族

マエダケンタ君とお兄さん家族

受賞作「父ちゃんと乾杯」

受賞作「父ちゃんと乾杯」

06_参加者の感想
このイベントに参加したのは、出演者42名、来賓・ボランティアスタッフ・関係者98名、出演者のファミリー・同伴者67名、一般申込み観覧者44名、昭和女子大学学生ボランティア12名、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員1名、教員3名の合計266名。
 観覧者にアンケートを実施したところ、95名から回答があった。「このイベントに参加してよかった」と思う人は99.9%であった。以下が、自由記述の感想の抜粋である。

・個性ゆたかに強い心で。とても感動致しました。たくさんの努力も感じました。今日、私にとっても最良の日となりました。ありがとうございました。インクルージョン社会を造る1人になれるよう精進して参ります。
・普段なかなか知ることがない機会ですので参加できて良かったです。みなさんの笑顔が印象的
でこちらも幸せな気持ちになりました。
・すばらしいパフォーマンスで元気をもらいました。ありがとうございます!!
・感動のあまり少し泣いてしまいました…。ウエディングドレスが特にすばらしかった。来てよかっ
たです。
・出場した皆さんがパフォーマンスの終わった後に見せる笑顔、達成感と努力の跡が見えました。
障がいのあるなし、関係なくこのような舞台に立てたことは出場者の皆さん、観客、一生の思い
出になると感じました。
・出演者に勇気づけられ、応援する会場のたくさんの人々の思いに勇気づけられ、私も頑張ろうと
思いました。毎回このショーを楽しみにしています。

観覧者の年齢構成
観覧者の年齢構成

07_学生ボランティアの感想
・自分の足りないものに少し気付くことができた。
・今回、障がいを持っている方々と関わり、普段自分が感じることが出来ないことを感じ、自分とは
違う考えを持つ人と話すことが出来、貴重な体験を得た。また、自分の視野が広がった。将来
について今一度考えようと思った。
・細川さんの言葉に心をうたれました。また出演者の皆さんの堂々とふるまう姿がかっこよかった
です。感動しました。
・今まで障がいを持つ方々と関わりが少なかったにも関わらず、少し苦手意識を持っていましたが、
昨日と今日で多くの方々とお話ししてみて大きな間違いであると気が付きました。正しい知識・
理解を持って、これからは接していきたいと思いました。
・障がいがある方のファッションショーを見て、生き生きと歩いている姿に、一生懸命生きてい
るって素晴らしいことだなと思いました。障がいの有無に関係なく自分らしく生きられる社会
を作る活動をしたいです。
・人それぞれの個性、関わり方の違いを深く実感しました。自分の関わり方、接し方を押しつ
けるのではなく、人に合わせることが大事なのだと思いました。しかし、笑顔の大切さも知り
ました。笑顔で自分から友好的に接するなら、相手からも受け入れてもらえるのだと思いま
した。
・考えていたよりも何倍も楽しく感動しました。多くの方が話をしてくれて声を掛けてくれて、 
 それだけでこんなにも「やってよかった」と思えるなんて思ってなかったのでとても良い経験 
 でした。私は自分で考えて動く、というよりも人に聞いてしまうことが多かったので、これから
は自分で考える力をつけていきたいと思いました。本当に良い時間をありがとうございまし
た。

08_まとめ
今回のイベントに関わってくださった全ての人に感謝申し上げる。学生にとって本当に素晴らしい経験をさせていただいた。また、労を惜しまず、笑顔でどんな仕事も臨機応変にこなしていく学生たちを、心から誇りに思った。たった2日間で、学生の意識をこんなに変える、障がいのある出演者の、素敵で一生懸命な姿に、教員もたくさんの元気をいただいた。ありがとうございました。