[ホンノバ・プロジェクト]
プロジェクト名:[ホンノバ・プロジェクト]
担当教員:杉浦久子
コラボ外部団体:NPO@リアス、NPO@これからの建築を考える「伊東建築塾」
プロジェクト内容:
杉浦久子研究室では、2011年から本の物々交換の空間を渋谷でつくってきました。これは都市で新しいコミュニケーションを起こすことを目的として始まり、震災を機に、本を贈り渋谷と釜石を結ぶプロジェクトへと発展。NPO@リアスのご協力のもと、2013年3月に伊東豊雄氏設計「みんなの家」(釜石市只越町)等に「ホンノバ」をつくりました。さらに、現地で出会った被災した建物「桑畑書店」を東京にて1/6模型で紹介し、ここから新たな皆の「ホンノバ」をつくろうという話に発展。2014年は、皆で考えながら、この被災した桑畑書店で実験的「ホンノバ」をつくり、発信してゆきます。
リンクHPのURL:https://sites.google.com/site/sugiurahp/
[ホンノバ・プロジェクト] 報告
(渋谷区 伊東建築塾恵比寿スタジオ)
この活動は「ホンノバ・プロジェクト」の活動の輪が広がったイベントです。
釜石の被災した「桑畑書店」を震災遺構として使いながら残す活動に対し、伊東氏の共感をいただき、恵比寿スタジオにて研究室で制作した「1/6 スケールの桑畑書店の模型」や釜石の写真、ビデオの展示と、「ホンノバ・カタリバ・フォーラム」を開催し、釜石と東京を繋ぐ意味と可能性について発信しました。
(三茶ファミリー子育てフェスタ、学内)
三茶ファミリー子育てフェスタにおいて「ぶっく・きゃんでぃー」という名前で子供とその保護者が本を読みながら遊び、休憩できる空間をデザインし大学内に設置しました。内容は本の物々交換プロジェクト「ホンノバ・プロジェクト」の子供の本版であり、集まった本は釜石に送りました。
2014年夏に「桑畑書店」の空間を使った「ホンノバ・カタリバ」を企画、準備していましたが、止む無き事情により実現には至らず、この計画案について秋桜祭にて模型展示と「ヨリドコロ」という実物大の展示、休憩空間を作りそのイメージを伝えました。
(渋谷区 伊東建築塾恵比寿スタジオ)
2014年に行った「ホンノバ・カタリバ」に続き、恵比寿スタジオの半屋外テラスにある囲炉裏テーブル周辺を掘りごたつのようなアットホームな空間に改変し、本をお持ちいただいた方と暖をとりながら本の物々交換を行い、写真展示も行いました。
2011年渋谷駅周辺の公共空間で、新しいコミュニケーションを起こすことを目的として始まった本の物々交換プロジェクト、「ホンノバ・プロジェクト」は、東日本大震災を機に2013年建築家、伊東豊雄氏とNPO@リアスの皆様の協力を得、釜石「みんなの家」(伊東氏設計)へ繋がり、渋谷と釜石を結ぶプロジェクトへと発展しました。
ここでは、2014年から2015年に行った4つの活動「ホンノバ・カタリバ」、「ぶっく・きゃんでぃー」、「ヨリドコロ」、「ホンノバ・カタリバ2」について報告しました。
この活動を総称して「ホンノバ・プロジェクト2014」としています。世代、場所を超える「本」という媒体が、現在関心が希薄化しつつある、被災地の発信となり、交流の切掛けとなることを願っています。