三茶・三宿まちなかプロジェクト
プロジェクト名:三茶・三宿まちなかプロジェクト
担当教員:鶴田佳子
コラボ外部団体:三軒茶屋まち道楽実行委員会、太子堂商店街、三宿四二〇商店会、世田谷パン祭り実行委員会、下の谷商店街、下の谷町会
プロジェクト内容:大学周辺のまち(三軒茶屋、三宿エリア)をリサーチし、魅力と問題点の洗い出しから始め、まちの特色を議論し、地域活性化のための名物商品やイベントの企画・運営に携わりました。地域の魅力を活かし、賑わいを生む取り組みとして、2つのイベント「世田谷パン祭り」「三軒茶屋まち道楽」を地域の団体と協同で開催。いずれも1度きりのイベントではなく、毎年継続して実施するとともに、イベント時以外、日常生活の中でも人とまちがつながりをもてるように新たな提案もしていきます。
7年間継続して実施してきた下の谷でのイベント「したのやえんにち」は今年度、諸事情により開催が見送られました。
また、活動成果を共有、かつ切磋琢磨するために世田谷区内にある他大学の研究室と合同で「世田谷まちなか研究会」を毎年、行っています。今年度は世田谷区主催の「世田谷まちづくり大学生プレゼン大会」に参加し、本プロジェクトでの成果をもとに地域と大学、行政の連携について提案をしました。
三茶・三宿まちなかプロジェクト 報告
実行委員会のメンバーとして事前ミーティングから加わり、4月27日(第9回まち道楽“まちの新歓”)、7月13日(第10回まち道楽)、11月2日(第11回まち道楽“ドレミファ道楽”)、2月8日(なべ道楽)の4回のイベントの企画、運営に携わりました。
イベント当日は会場設営から片付けまで、イベント中はオリジナルレモネードやサバサンド等の販売、太子堂商店街がコラボしているキャラクター「うちのタマ知りませんか?」を活かしたスタンプラリーやタマと共にイベントを盛り上げる役割を担いました。
トルコ、イスタンブール名物サバサンドの販売にあたって、きっかけとなった漁港と商店街のつながり、人と店、人と人のつながりを伝えるツールとして、サバサンドチラシを作成。サバサンドについて来街者に知ってもらうこと、チラシをきっかけに来街者とコミュニケーションをとることを目的に販売ブース前で配布しました。
11月のまち道楽では、タマ*スタンプラリーを企画し、茶沢通りに受付ブースを設けました。商店街を歩きながらタマの仲間たちを探し、10か所でスタンプを集めると景品がもらえるというルールです。10か所のポイントを探しながら歩くことで、商店街のお店やまちを知ってもらう狙いで企画しました。
イベント時以外にもタマというキャラクターを活用して、「タマ散歩ブログ」を開設。タマは太子堂商店街とコラボしているため、商店街の公式サイトにリンクをはり、タマと一緒に大学生がまちを散歩したという設定で、記事を更新。イベント、お店、オススメスポットの紹介をすることで三軒茶屋の魅力を伝えることが目的。
また、「教えて!まちの先生」という“まちゼミ”も実行委員のメンバーと一緒に準備中。第1回目は太子堂商店街の葬儀屋さんに先生になってもらう企画です。
今回、新たな試みとして、会場周辺の住民の方へ優先販売をする「地域優先販売チラシ」の裏面を活用し、「世田谷パン祭り2014*会場周辺リサーチ情報」という記事を掲載させてもらい、パン祭り当日、イベントに参加をしなくても、日常生活の中で三宿のまちに出かけ、お店や施設を利用してもらいたいという目的で情報発信を行いました。このチラシは、イベント会場周辺の住民の方々へ、事前に町会を通じて配布させて頂きました。
地域優先販売チラシの裏面「世田谷パン祭り2014*会場周辺リサーチ情報」
イベント全体の実行委員会に参加するとともに、三宿四二〇商店会にあるパン屋2店舗(Signifiant Signifie、La TERRE)と協同で「三宿名物三色パン」を考案、販売しました。
La TERREとコラボした三色パンは、まず三宿のまちをリサーチし、もっとまちを幅広い世代に楽しんでもらいたいと、「三宿サンサクパン」と命名し、提案したものです。親子三世代がそれぞれ三宿のまちで遊ぶイメージを三色としました。
イベント当日は雨模様でしたが、約2万人の方にお越しいただきました。世田谷公園に隣接する三宿四二〇商店会ではスタンプラリーを実施し、イベント会場だけでなく商店会の飲食店も多くの人が訪れ、当日は三宿のまち全体がイベント会場のような賑わいとなりました。
三宿名物三色パンの試作:提案したパンについてディスカッション
第5回にあたる今年の会は本学が幹事校であったため、研究発表会とまちあるき交流会の2部構成とし、日頃の活動にもとづいた世田谷区への提案についての発表会と、三宿エリアのまちあるきをグループ単位で行い、大学間の交流とまちを知ってもらう2つの目的で実施しました。
他大学の代表者のミーティングからスタートさせ、大学ごとに12月開催の「世田谷まちづくり大学生プレゼン大会」での世田谷区への提案内容を発表し、意見しあうことを発表会の内容にすることを検討。その後、発表会だけでなく、交流部分の進め方について、メンバーで話し合い、会場設営から当日の運営まで、役割分担をし、進めていきました。
第1部の研究会では、本学からは本プロジェクトで取り組んでいる活動をもとに世田谷区への提案を発表しました。
第2部は、第1部の会場である昭和女子大学から懇親会会場の世田谷がやがや館まで、三宿のまちをグループごとにまちを観察し、テーマに沿ったシーンを発見、マッピングする「まちあるき交流会」を実施。成果をがやがや館の「せたがやキッチン」で食事をしながら、発表。三宿のまちを観察し、まちのシーンを発見すると共に他大学の学生と交流する機会としました。
本チームの世田谷区への提案は、本プロジェクトでの活動とリサーチをもとにつくりあげたものです。
プロジェクト研究発表会