選出した2種類の料理を更に美味しく仕上げるために、2チームに分かれて活動しました。まず、使用する食材料の検討です。
「里芋さっぱり梅サラダ」には、さといもと対照的な食感の蓮根を入れることにより2つの食感を楽しめるようにしました。また、梅肉で和えることでさっぱり感を表しました。さらに、ひじきを加えることで見た目のアクセントとともに、食物繊維の摂取向上にも努めました。
「イモ団子のあんかけ」は、里芋の風味と食感を活かす副材用としてはんぺんを選びました。はんぺんを細かくちぎって、つぶした里芋と混ぜることにより、ふんわりした団子にすることができました。また、里芋を皮ごと蒸すことで、里芋の風味と栄養素を逃がさずに調理することができます。さらに簡単に皮を剥くことも可能です。里芋は芋類の中でも低エネルギーでヘルシーなので、味付けは、あんかけを甘辛くすることとしました。
これらのことを考慮し、使用食材と分量より栄養価計算も行いました。里芋は、低エネルギーで食物繊維が多く、美味しくて栄養面でも有用な料理とすることができました。
レシピの検討で配慮した点を考慮して、メンバー各自が何度も試作を重ねました。また、芋まつり当日にレシピを配布するため、その媒体用に写真撮影も行いました。
10月29日、大井町職員の方々が来校され、レシピ発表会を開催しました。「里芋さっぱり梅サラダ」と「イモ団子のあんかけ」の2品を調理、試食し、ご講評をいただきました。
「里芋さっぱり梅サラダ」はつぶした里芋とれんこん、ひじきを梅で加えたもので、2つの食感の違いが楽しめる一品。「イモ団子のあんかけ」は、つぶした里芋とはんぺんを合わせて焼いた団子に、甘辛いあんをかけたもので、子供から大人まで親しみやすい味わいと、好評でした。
芋まつり当日に考案した2品のレシピを多くの町民の方々に知っていただくため、配布資料を作成しました。お子さんにも楽しんでもらえるよう、可愛らしく作成しました。
11月3日、芋まつり当日は雨の中での開催となりましたが、多くの町民の方々が参加されました。地元の中学生により「里芋さっぱり梅サラダ」と「イモ団子のあんかけ」2品の調理、提供が行われました。煮物に使われることの多い里芋ですが、新しい食感で面白いとの意見をいただきました。これまで、学内の学食ランチメニューの考案をしてきましたが、学外で作られ、食べられるのを実際に見るのは初めてのことであり、とても貴重な経験をすることができました。