infie(l)ducation Project 03 ―続・国道17号線の幸福論
プロジェクト名:infie(l)ducation Project 03 ―続・国道17号線の幸福論
実施期間:2017年4月~2018年3月
担当教員:天笠邦一
コラボ外部団体:株式会社インフィールドデザイン
プロジェクト内容:
昭和女子大学 あまラボ(人間社会学部 現代教養学科 天笠研究室)と株式会社インフィールドデザインでは、経験デザインの手法を用いた社会課題の解決と、学生たちの「経験デザイン」のスキル獲得を目指す共同研究を継続的に実施しています。
第1回目は「小1の壁」、第2回目は「地域格差」をテーマに、エスノグラフィックなリサーチによる知見を活用しつつ、未来の社会をよりよいものにするイノベーションについて考えてきました。3回目となる本年度は、引き続き、地域格差に着目し、「続・国道17号線の幸福論」と銘打って、フィールドワークとワークショップを行い、それぞれの地域によって異なる、幸せ・豊かさの指標のデザインを行いました。
4月12日にインフィールドデザインのオフィスでキックオフを行いました。
まずはプロジェクトの概要の説明から
都市と地方の差について知っていることをグループでまとめる
緑あふれる素敵なインフィールドデザインのオフィス
グループでまとめた結果を発表する
自分の生活の一歩外へでて、想像力を広げてみる
4月から5月にかけて準備を行い、6月から7月にかけてフィールドワークを実施しました。
都心部でのフィールドワークは渋谷が舞台
都心部でのフィールドワークでインタビューに答えてくれたのは地下アイドルとして頑張る20代の女性
郊外でのインタビューは大宮でシングルマザーとして子育てを頑張る女性を
郊外では、大宮でのインタビュー後に戸田競艇場を訪れ、均一さの中での多様性を観察
ロードサイドの農工業地域でのフィールドワークでは、群馬県の太田市美術館をまず訪れる
ロードサイドの農工業地域では、太田市美術館を訪れた後、福祉職として日々を頑張る女性にインタビュー_普段の買い物に同行させてもらう
過疎地域のインタビューでは、自動車を持たない70代の「移動難民」の女性をインタビュー、丹念な暮らしぶりに感嘆
続いて過疎地域で、あえてこの地区に移住した子育て世代の家族をインタビュー、普段の遊び場でもある公園に同行させてもらう
地場産業地区では、新潟の燕で、伝統産業を担う金属加工業に従事する方々をインタビュー
地場産業地区では続いて、三条市にあるスノーピーク本社を訪れ、インタビューを行った
8月1日と8月29日に、各フィールドでの体験を共有し、知見を分かち合うダウンロードワークショップを、昭和女子大学・インフィールドデザインそれぞれで2回に分けて実施し、さらに各対象に対する知見を深めました。
フィールドワークでの体験を共有、気になったことを付箋に
書き出した付箋を貼りながら発表し、各フィールドの様子を共有していく
フィールドノートを清書して、改めてダウンロードを実施して理解を深める
9月5日に、各フィールドでの知見を統合し、概念化を進めるためのシンセシスワークショップを昭和女子大学にて行いました。
今までフィールドごとに語っていた知見を統合、まずは自分で考えを深めます
悩む学生にアドバイスをするインフィールドデザインのスタッフの方
メンバーで統合した知見を共有していきます
9月26日、河口湖にて開催された天笠ゼミ合宿2日目に、インフィールドデザインのスタッフの方にも合流して頂き、さらに議論を深めるためのシンセシスワークショップを行いました。
寝食を共にしながら、ディスカッション議論を深めていきます
フィールドワークの知見を深めて得られた自分たちが考える各地域の魅力について発表
疲れを振り絞りつつ頑張ります!
活発な議論も起こっていました
10月25日に、昭和女子大学にて、来月に迫った研究報告会にむけて、準備状況の共有とリハーサルを行いました。
11月16日に、上野の「いいオフィス」にて、共同研究成果の最終報告会を行いました。
上野いいオフィスにて報告会を開催_外観
上野いいオフィスにて報告会を開催_看板
上野いいオフィスにて報告会を実施_内観
ゲストの方のもてなしの準備に余念がないメンバー
インフィールドデザインのクライアントの方を中心にたくさんのゲストの方がいらっしゃいました
各地域を体験しながら議論するがコンセプト、説明にも余念がありません
フィールドで食べた・聞いたご飯を再現します
まずはゲストの方々の各イメージを可視化し共有します
食は人の心をほぐします、笑顔でディスカッション
フィールドワークの内容やそこでの知見がまとまった冊子も用意しました
ウェルカムタイムも終わり、インフィールドデザイン佐々木氏よりご挨拶
プロジェクトへの思いを語ります
続いて担当教員天笠からもご挨拶、プロジェクトの経緯などをお話ししました
たくさんの方にお集まりいただきました
学生たちから各フィールドのダウンロードプレゼンがはじまります
目くばせのきいたチームワークで丁寧に説明していきます
自分たちが考えたそれぞれの地域での豊かな生活のあり方をゲストの方に紙芝居で説明していきます
インフィールドデザインの佐々木氏がおもてなしをサポート
しっかり準備してきたプレゼンテーション、説明にも力がはいります
続いてゲストの方々と共に、各地域のそれぞれの豊かさの指標を考えるワークショップ
楽しく議論をしつつ
でもしっかり個人でも考えて
そして、最後に個性豊かなそれぞれの地域でしあわせを測る「単位」を発表
本当にお疲れさまでした!