既に実施された多彩なプロジェクトの活動報告を掲載しています。

木曽漆器デザインプロジェクト

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プロジェクト名:木曽漆器デザインプロジェクト
実施期間:2019年4月~2020年2月
担当教員:桃園 靖子(環境)
参加人数:8名(環境デザイン学科 3年安藤香菜、土井詩絵瑠 1年浅川海里、小坂有葉、土本紗矢、中田有紀、西村知紗、渡辺香奈)
協働先:木曽漆器工業協同組合
目的:
長野県塩尻・木曽地場産業振興センター、木曽漆器生産関連企業との連携プロジェクト。漆の技術や文化を学びながら、漆の新たな魅力を発信することを目的とする。2014年にオリジナルブランド「cocoro concept」を立ち上げ、漆の美しさを活かしたアクセサリーやカトラリーを展開。伝統工芸品である漆工芸をより身近なものとし、20代、30代の若い女性に向けて漆のある生活を提案している。

学習・教育到達目標:
「女性の視点からみた漆のデザイン」をテーマに、漆の産地生産者と商品共同開発を行うことにより、女子大生ならではの柔軟な発想と視点から創出された漆の新たな価値を見出すべく提案していく。プロジェクトは、地場産業である木曽漆器の振興を目指すとともに、ブランド構築や商品開発、新たな販路開拓、消費者の購買調査と生産者の制作意欲向上のための情報発信など、多角的な役割を担う。


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01_活動内容と成果

活動5年目に際し、ブランドコンセプトとターゲットの見直しを行う。対象とする街・店・人の調査を行い、誰のための・何のためのデザインなのかという目的意識を確立した。また、対外活動として、渋谷ストリームでの販売、文化祭での展示・販売・ワークショップ、東京インターナショナル・ギフトショーへの参加を行う。これらの場を通して、ターゲットやバイヤーに直接販促活動を行うとともに、ブランドに対する様々な意見を得た。

02_自己評価と反省

伝統工芸品として誇りある漆工芸。その歴史的価値や文化的価値を生かしながら新たな付加価値を創出することに難しさを感じる。今後のブランドに求められることは、商品開発だけでなく、漆の魅力を多くの人に発信することだと感じた。漆をより身近に感じられるような商品の展開をはじめ、展示会やワークショップの開催などにも注力していきたいと考える。また、塩尻・木曽地場産業振興センターや職人との連携も深めていきたい。


文化祭では、木曽の地域と職人の姿を伝えるために、職人が使う道具と学生がこれまでに手掛けた商品を展示。さらに、端材を使った商品「うるしのカケラ」を販売するなど、若い世代が漆をより身近に感じられるような取り組みに力を入れた。