大井町地域活性化振興策の樹立事業
プロジェクト名:大井町地域活性化振興策の樹立事業
担当教員:芦川智(現代ビジネス研究所)、石井幸江(管理栄養学科)、小川睦美(健康デザイン学科)、瀬沼頼子(現代教養学科)、鶴田佳子(現代教養学科)、金子友美(環境デザイン学科)
コラボ外部団体:(財)神奈川県、大井町神奈川県、大井町
プロジェクト内容:平成27年度地方創生大学連携事業の一環で神奈川県県西地域県政総合センターより県の交付金を元に神奈川県の大井町と昭和女子大学がタイアップして大井町の活性化を食の環境を改善することによって行おうとするものである。具体的には大井町には農家レストランが無く、郷土料理を食する施設が欠如しており、大井町の相和地域に食の環境とご当地弁当を作りたいということが課題であった。この地方創生大学連携事業に参加した学科は4学科(管理栄養学科、健康デザイン学科、現代教養学科、環境デザイン学科)で教員6名と学生12名である。
郷土食の各地優良事例を視察:千葉県南部エリア・福島県エリア・山梨・静岡エリア・横浜市・群馬県エリアで22事例の郷土食弁当を視察。メニューの数、価格帯、名称づけ、地域の特産品の活用の仕方などを元に視察を行う。
【聞き取り調査結果】
農作物:根菜類、葉物、果物など
どんなものでも作れる土地環境。
珍しい農作物にも積極的に取り組んでいる
郷土料理:「お煮しめ」「けんちん汁」「天よせ」
お正月のお雑煮は野菜などをたっぷり使って具だくさん
獣害被害(イノシシ・ハクビシン)に悩まされている
【聞き取り調査の様子】
【大井町の特徴を出すためにお弁当に取り入れたい食材・調理法】
煮物(カボチャ、芋)
八重桜の塩漬け:桜おむすび
フェイジョア
イモ類(さつまいも)
蕎麦(花、芽):そばの会の方の協力を得る
イノシシ肉
漬物:らっきょ漬け、ひょうたん漬け
酒粕
- 【農産物直売所「四季の里」】
- 【ふかしたサツマイモとカボチャの煮つけ】
- 【らっきょ漬け】
- 【八重桜の塩漬け】
- 【桜おむすびとハラン】
- 【ブルーベリー大福とフェイジョア大福】
- 【フェイジョアのグミなど】
大井町及び周辺市町村の農林畜産品の調査を農産物調査の結果
ワークショップの課題として◇伝えたい大井町の良いところ、◇誰に伝えたいか、◇どんな時に伝えたいかをテーマとしてワークショップを行い、別紙の提案に到達した。
郷土食弁当はメンチカツ弁当、メカジキ弁当、フェイジョアカレーの3つに絞った。
3回目のワークショップの最後は実際に3つのプロトタイプの弁当を試作し、味わってから行った。その結果として
◆足柄ぎゅうぎゅう弁当:大井町で採れる野菜を多く使用したファミリー向けのお弁当である。さつまいもの甘露煮は素材の味を楽しんでいただくために、調味料は少なくしてある。子供にも人気のあるメンチカツには足柄牛を使用している。
◆とれたて野菜のおおいまち弁当:大井町で採れた野菜を使用した女性向きのヘルシー弁当である。赤魚の酒粕味噌漬けは一晩漬けこんであるため、味がよく染み込んでいる。そば粉も多く使用し、そば団子の他にも揚げ出し豆腐の衣にそば粉を使用して香ばしい風味になっている。
◆フェイジョアカレー: このお弁当は若者向きとなっている。隠し味としてフェイジョアのジャムを加えているため、後味が普通のカレーと比べて爽やかなことが特徴である。
の3弁当の名称づけとレシピが決まった。
【第1回目の試食評価(総合評価で○△×の3段階評価)】
【第2回目の試食評価(総合評価で○△×の3段階評価)】
1回目の食の専門家のコメントは厳しい評価であったが、2回目の試食会で3つの弁当の改善がなされ高評価となり、最終のレシピを定めることができた。