既に実施された多彩なプロジェクトの活動報告を掲載しています。

三茶三宿まちなかプロジェクト2018

まちなか研究会での発表
三茶エリアでのまちリサーチ

プロジェクト名:三茶三宿まちなかプロジェクト2018
実施期間:2018年4月1日~2019年2月28日
担当教員:鶴田佳子
コラボ外部団体:三軒茶屋まち道楽実行委員会、三宿四二〇商店会、世田谷パン祭り実行委員会、下の谷商店街、下の谷町会
プロジェクト内容:
前年度からの内容を継続して実施する。研究室の学生を中心に大学周辺の三軒茶屋、三宿エリアに位置する商店街や団体と協働で、まちの活性化のためのイベント企画、運営を行う。
三軒茶屋では「まち道楽実行委員会」の一員として、半年に1度開催されるイベント「まち道楽」の企画、運営に携わり、地域の方が日常的にまちを活用するきっかけづくりを提案する。夏季は地域のニーズに応え、子供向け防災イベント「水かけまつり」を企画・運営。
三軒茶屋の一部となるが下の谷では、町会を主体に商店街を活用して、コミュニティの場づくりを行う。8月にストリートパーティを、11月にもちつき大会をメインとする「したのや縁日」を開催し、新旧の住民の交流の場を創出する。
三宿では「世田谷パン祭り実行委員会」の一員として池尻・三宿エリアの地域活性のためのイベントを企画、運営する。イベント運営だけでなく、地域をリサーチし、問題点を発見した上で、地域の方々に配布する「地域優先チラシ」を作成し、地域情報を発信する。


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01_まちのリサーチ

三軒茶屋(太子堂、下の谷エリア)・三宿エリアについて文献資料や地図からまちの変遷を学び、フィールドワークを実施。公園や広場、街路の状況、人の活動状況などを観察、記録する。地図上にまちの特徴をマッピングするとともに、特徴と課題をディスカッション、分析する。



02_三軒茶屋:三軒茶屋まち道楽

「三軒茶屋まち道楽」は、三軒茶屋で何か面白いことをしたいと、この街を拠点とする有志がイベントを中心に活動を行っている。コンセプトは“もっと地元で遊ぼう”。2018年度は烏山川緑道でのイベントを4月22日に開催。9月末のイベントは準備を進めていたものの悪天候のため中止。
実行委員会のメンバーとして事前ミーティングから加わり、イベント当日は会場設営から片付けまでメンバー全員で関わり、実行委員ブースでの販売やワークショップのサポートを通して、まちとひと、情報をつなぐ役割を果たした。

6月17日にまち道楽実行委員と一緒に、小田原市根府川のミナモト農園を訪問。イベント「三軒茶屋まち道楽」で実行委員会が販売するレモネードは、ここミナモト農園のレモンを使用しているため、レモン畑の草刈りとレモンの摘果作業を行った。

8月18日(土)に三軒茶屋まち道楽実行委員会、下馬二町目北町会主催、こどものひろば公園で「三茶水かけ祭り」を開催。「三茶水かけ祭り」は、「防災訓練」「打ち水」を兼ね備えた子供達も楽しく参加できる祭りとなるよう企画・運営に携わる。
昨年に続き2回目の開催である。イベント当日は天気にも恵まれ、地域の方々と共に給水塔の見学を通して災害時の給水方法を知ると同時に、消火器の使い方をゲーム形式で行うなど、楽しみながら防災について学ぶことができた。

2月24日(日)に「三軒茶屋まち道楽 祭りはじめの大宴会」をキャロットタワー4階の生活工房ワークショップルームで開催。このイベントは、まち道楽に参加しているメンバー内での交流に加え、普段なかなか参加できないメンバーや新たな参加者・参加団体ともつながり、活動を広げる場として、企画・運営をサポートした。当日のコミュニティツールとして、活動内容と4月のイベント告知情報を伝えるためのチラシ及びポスターを作成した。また、まち道楽のつながりから、卒業論文執筆につながった学生が会の中で報告をさせてもらった。



03_三軒茶屋:したのや縁日

「したのや縁日」は、2007年から毎年11月23日に下の谷商店街で実施している町会レベルの規模の小さなイベントである。
2018年度はしたのや縁日に先駆けて8月19日に「シタノヤ・ストリートパーティー」を開催。このイベントでは下ノ谷商店街の通りを使って、テーブルを並べ、周辺の飲食店にも出店をしてもらいながら、コミュニケーションを図る企画とした。地域住民の方のまちへの認識を把握するために、コミュニケーションボードを作成し、簡単なアンケートを行った。

イベント「したのや縁日」は11月18日に開催。恒例もちつき大会をメインに下の谷町会に協力する形でフリーマーケットやこども向けのワークショップ、町会名物焼きそば販売などをサポート。8月のコミュニケーションボードでのアンケート結果をもとに新たな質問項目を考え、第2弾のコミュニケーションボードで、地域の方々の意見を伺った。
また、この機会に地域の若い世代に町会や下の谷で神輿をかつぐ団体の会員募集も目的に2つの団体をまず知ってもらうために当日配布のチラシを作成した。



04_三宿:世田谷パン祭り

「世田谷パン祭り」はパンを楽しむイベント。2018年10月7日(日) 、8日(月祝)の2日間、第8回世田谷パン祭りが世田谷公園とIID世田谷ものづくり学校をメイン会場として開催された。第1回のイベントから三宿四二〇商店会とコラボレーションし、世田谷パン祭り実行委員会に参加している。
昨年に続き、会場周辺の住民の方へ優先販売をする「地域優先販売チラシ」の裏面を活用し、「世田谷パン祭り2018*会場周辺リサーチ情報」という記事を担当。パン祭り当日、イベントに参加をしなくても、日常生活の中で三宿のまちに出かけ、公園や施設を利用してもらいたいという目的で情報発信を行っている。この地域優先チラシは、イベント会場周辺の住民の方々へ、事前に町会を通じて回覧し、池尻まちづくりセンターで配布を行ったもので、イベント当日の朝、一般開場前に事前入場できる優先要素を盛り込んでいる。4月のまちリサーチをもとに、記事の内容を検討し、事務局と打ち合わせた後、7月に取材、8月に原稿を仕上げた。また、当日のイベントボランティアスタッフの募集を5月から行い、事前のミーティングや事務局関係者とのミーティングを定期的に行った。



05_世田谷まちなか研究会

12月16日(日)に「せたがやまちなか研究会」で本プロジェクトの活動を報告した。9回目を迎える研究会として、2018年度の幹事校、国士館大学で開催。参加大学は、世田谷区内にある国士館、成城、駒澤、日大、東京都市大、産業能率大、昭和女子大学である。各大学で地域と関わる活動を行っている研究室が活動報告を行い、他大学のプロジェクトでの工夫や苦労を学び、交流する場として年に一回、定期的に開催している。