既に実施された多彩なプロジェクトの活動報告を掲載しています。

手をつなごう♪下馬福祉工房&福祉社会学科コラボカフェ

下馬 販売場所の工夫(福祉社会学科教授室前)
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プロジェクト名:手をつなごう♪下馬福祉工房&福祉社会学科コラボカフェ
担当教員:渡辺剛、伊藤純、森ます美、若林功
コラボ外部団体:世田谷区立下馬福祉工房(指定就労移行支援、就労継続支援B型事業所)
プロジェクト内容:
①実習・見学先、卒業式の就職先として福祉社会学科と長年交流のある障害者施設・下馬福祉工房(社会福祉法人せたがや樫の木会)で、障害のある人たちが作った焼菓子等を、福祉社会学科の学生が展示・販売し、障害のある人のソーシャルインクルージョンについて啓発を行うとともに、工賃が伸び悩んでいる障害者施設の工賃アップにも貢献する。
②下馬福祉工房と昭和女子大学との間で障害者の方との交流の機会を設定する。


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00_本プロジェクトについて
一昨年度、昨年度に引き続き、昭和女子大学内において障がい者の方が作った焼き菓子の販売を行い、それを通じ障がい者の方たちとの交流の機会を提供するとともに、昭和女子大学の他学科学生や教職員等にも障がいのある人のソーシャルインクルージョンや、障がい者就労支援の意義などを伝える場としています。
プロジェクト参加メンバーは「福祉キャリア論」を履修する、福祉社会学科福祉キャリアコース2年生(28名)となります。
なお、27年度は現代ビジネス研究所の活動としては27年10月から開始し、半期の活動としました。
01_準備段階
昨年に引き続き、6・7人で構成される5チームに分かれてこのプロジェクトに携わること、各チームが発注・仕入れ・販売・代金納入といった全プロセスを経験することとしました。
また、下馬福祉工房の利用者とはどのような人たちなのか、またどのような製品が理解をするために、下馬福祉工房の職員等からプロジェクトメンバーである福祉キャリアコース2年生に「知的障害」や下馬福祉工房の利用者さんの生活ぶりなどについて講義いただき、製品の試食をして想像を膨らませ販売方法などアイデア出しを行いました。

  • 【職員から話を聞く】
    下馬 職員から話を聞く
  • 【下馬福祉工房のリーフレット】
    下馬福祉工房のリーフレット
  • 【試食の様子】
    下馬 試食の様子


また、これも昨年に引き続くものですが、焼菓子販売をするにあたって、「どのように焼菓子が作られているのか」「下馬福祉工房の利用者さんはどのような思いで焼菓子を作っているのか」を体験的に知ることで、焼菓子を販売にするときに、お客様により説得力を持って訴えることができるのではないか、またコラボ活動をする意義がより明確になるのではないか、と考え、焼菓子販売に携わる福祉キャリアコース2年生全員に、下馬福祉工房にて交代でボランティアさせていただくことになりました。1回(1日)2~3名ボランティアとしてお世話になりました。

  • 【ボランティアの様子】
    下馬 ボランティアの様子-(1)
  • 【ボランティアの様子2】
    下馬 ボランティアの様子-(2)


02_後期授業期間での販売の様子
10月下旬より販売を開始しました。これまでの経験を踏まえ、通行する人に試食してもらう、季節感を取り入れる、などの取り組みを行いました。

  • 【販売1】
    下馬 販売-(1)
  • 【販売2】
    下馬 販売-(2)
  • 【販売3】
    下馬 販売-(3)
  • 【クリスマス1】
    下馬 クリスマス1-(1)
  • 【クリスマス2】
    下馬 クリスマス1-(2)


ただし、今年度はこの活動を始めて3年目ということもあり、消費者へのインパクトはやや薄れてきた面もあるように感じられます。時には販売に伸び悩むこともありました。

  • 【なかなか売れず悩む】

    下馬 なかなか売れず悩む

  • 【販売場所の工夫(福祉社会学科教授室前)】
    下馬 販売場所の工夫(福祉社会学科教授室前)



このようなこともあり、活動の最後として、福祉社会学科が関わっている活動であることをよりアピールするために、学生からデザイン案を募集し、のぼり旗を作成することとしました。

【のぼり旗】
下馬 のぼり旗

こののぼり旗は、完成が年度終わりになってしまったこともあり、今年度の活動では使用できませんでしたが、来年度の活動では活用していきたいと考えております。
また、本プロジェクトの目的として「下馬福祉工房と昭和女子大学との間で障害者の方との交流の機会を設定する」ということもあり、下馬福祉工房の利用者さんたちに2回ほど大学に来ていただき、学生たちと一緒に販売活動を行ってもらいました。ただし、十分な交流が行えたとは言えず、今後の課題としたいと考えております。

03_まとめ
昭和女子大学の他学科学生や教職員等に、障がいのある人のソーシャルインクルージョンや、障がい者就労支援の意義などを伝える場として、昨年度、昨年度に引き続き、昭和女子大学内において障がい者の方が作った焼き菓子の販売を行いました。ただし、3年目に入ったこともあり、これまでに比べ、必ずしもスムーズに焼菓子が売れるとは限らない場合も見受けられました。
状況の変化に即して、販売方法、下馬福祉工房の利用者さんとの交流方法など、今後さらに改善・進化を追求していきたいと考えます。