木曽漆器デザインプロジェクト
プロジェクト名:木曽漆器デザインプロジェクト
実施期間:平成28年4月1日~3月31日
担当教員:桃園靖子
コラボ外部団体:(一財)塩尻•木曽地域地場産業センター
プロジェクト内容:
長野県木曽平沢は、日本有数の漆器生産地として発展してきた漆工町である。国の重要伝統的建造物保存地区にも選定され、漆器生産を行う塗蔵と呼ばれる土蔵造の伝統的な建物が現存し漆器の生産が行われている。環境デザイン学科_桃園研究室では、プロダクトデザインコース学生と共に長野県塩尻・木曽地域地場産業振興センターおよび木曽漆産地生産者から漆器の生産技術や伝統工芸としての文化的価値を学びながら商品共同開発に取組んでいる。商品になるまでの多くの職人の技術とその工程はものづくりの美学そのものと言えるだろう。歴史ある伝統工芸の伝承は、当然受け継がれていくべき日本の誇るべき財産とし認識されていることは言うまでもない。一方特別なハレの道具として認識を持つ漆器に、わたしたちの日常にある生活のかたちとしてナチュラルな感覚で使う楽しみをかたちにすること、女性、生活者、使い手の視点から漆のかたちを提案することを目的としている。『女性の視点からみた漆デザイン』をテーマとしてアクセサリーや生活小物のスタディー展開をステップに新しい漆の可能性を模索していく。
新しい漆のかたちを提案し商品開発を目的に木曽漆器と昭和女子大学のコラボ商品ブランドを立ち上げた。「cocoro concept」は、参加学生がひとりひとりデザインに取り組み、職人さんとのコラボレーションを重ねてつくりあげている。東京ギフトショーへの出店を2016年度より継続して実施している。今後提案から販売へと移行させプロジェクトの質を向上させていくことを目標に次年度にむけ継続活動していく。