既に実施された多彩なプロジェクトの活動報告を掲載しています。

第5弾「美カフェ」

第5弾「美カフェ」_2

プロジェクト名:第5弾「美カフェ」
実施期間:2018年4月から2019年2月
担当教員:山中健太郎、中津川研一、白川哉子、小川睦美、池田尚子
コラボ外部団体:公益社団法人 日本フードスペシャリスト協会 後援:館山市・館山市教育委員会
プロジェクト内容:
健康デザイン学科4年学寮研修の学科プログラム「美カフェ」は、千葉県館山市にある本学の宿泊研修施設「望秀海浜学寮」にて行われ、今年で5回目の開催となる。この「美カフェ」を健康デザイン学科での4年間の学びの集大成として、栄養と健康の知識を活かして学生の手による企画・運営で行うことで、館山市地域の健康づくりに貢献をすることを目的とする。第1部では館山市の地域住民を対象に、学生が考案したランチメニューの提供、健康チェックや健康エクササイズや健康講座を行うことで、市民の日々の生活習慣を見直し健康を意識するきっかけとなることを到達目標とする。第2部では館山市内の小学校5・6年生を対象に体験型の食育授業を行い、野菜の美味しさや大切さに触れてもらうことを到達目標とする。


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■活動内容と成果■
第1部では舘山市の地域住民76名に、学生が考案した千葉県の郷土料理であるさんが焼きを活用した「さんが焼きサンド」をメインとしたランチメニューを提供し好評を得た。さらに、健康エクササイズは、ロコモ予防を手軽にできる10分間の運動教室を開催したところ、時間延長を求める声が上がるほどの大盛況で、自宅でも続けられるようにCDが欲しいと要望もあがった。健康講座「食と脂質の栄養~ω3系とω6系~」の中津川先生の講演も大好評であった。
第2部では館山市九重小学校・館野小学校・豊房小学校の5・6年生80名を対象に「野菜の美味しさや大切さ(地産地消)」をテーマとした体験型の食育授業を行った。野菜スコーンの野菜当てクイズや、手作りのバター作りを取り入れた体験型授業を行い、野菜の美味しさや大切さ(地産地消)を楽しく学べる授業を作り上げることができた。

■事前・事後の活動■
5、6月①・②カフェメニューの検討・試作
7月③カフェメニューの検討・試作、④2部の授業展開案、パワーポイント作成、⑤缶バッチデザイン作成
8月⑥カフェメニューの検討・試作、⑦2部のスコーン試作・検討、⑧健康エクササイズ考案、美カフェチラシ作成
9月⑨館山区役所・館山市教育委員会に美カフェの企画書を提出・美カフェの事前打ち合わせに参加し、学寮の厨房を視察
10月⑩カフェメニューの検討・試作、⑪望秀学寮視察報告、⑫1部(エクササイズ)2部の構成検討
11月⑬秋桜祭ポスター作成、⑭2部の構成決定・パワーポイント、指導案作成、⑮カフェメニュー・スコーン検討・試作、⑯缶バッチ作成、⑰1部(カフェ、エクササイズ)リーフレット作成、⑱カフェメニュー最終試作、⑲美カフェ(2部リハーサル)
12月⑳出発準備(調理器具の準備等)、㉑5日美カフェ1部、2部実施、㉒御礼状の作成、思い出の集作成
1月㉓昭和リエゾンセンター主催のポスター発表

■自己評価と反省■
第1部のカフェランチでは、8回の試作・検討を重ね、メニューの完成に至った。当日は、発注量の不足や工程の変更等、確認不足からの問題が生じたが、学生一人一人の臨機応変な対応で無事に時間通りに提供することができた。お客様から頂く美味しかった、自宅でも作りたいとの言葉と共に達成感を感じることができた。健康チェックでは、事前練習を行っていたことでスムーズに進行できた。
 第2部では、5・6年生が地産地消についてどのくらい知識を持っているのか把握をしていなかった為、想定していた以上に児童に知識が十分あり、簡単な問題になってしまう等レベルに合わせた授業展開とならなかった。しかし、学生の臨機応変な対応や、チームワークにより、スムーズに進めることができ、児童と積極的にコミュニケーションを取りながら楽しく授業ができた点は良かったと思った。
 第1部・第2部を通して改めて、行ってみて初めて分かることが多くあったと感じたので、手順や注意点等今後の学生にきちんと引き継ぐことができるように、マニュアルを残していきたい。
 美カフェも5回と回を重ね、地域との交流も深まり小学校教育への貢献も評価されてきている。

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