既に実施された多彩なプロジェクトの活動報告を掲載しています。

三軒茶屋の居場所あいりす(心の居場所:文部科学省提唱 企画・運営)

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プロジェクト名:三軒茶屋の居場所あいりす(心の居場所:文部科学省提唱 企画・運営)
実施期間:2015年6月~現在に至る
担当教員:山﨑洋史(心理)
参加人数:2015年度心理学科学部・大学院生32名,2016年度心理学科学部・大学院生52名,2017年度心理学科学部・大学院生62名,2018年度心理学科学部・大学院生48名,2019年度心理学科学部生・大学院生46名
協働先:世田谷区役所
目的:
「こころの居場所づくり」は,文部科学省の提唱から始まりました。
近年の若者たちは,人間関係の形成が苦手でストレスを受けやすい傾向が散見されます。そこで,行政による積極的な好ましい人間関係形成を体験的に学んでいく場所の提供により,それを主体的に学ばせていこうとするものです。
2015年に「昭和女子大学および世田谷区との連携協力に関する協定書」(5年契約)が,坂東眞理子昭和女子大学学長(当時),山﨑洋史学生部長(当時),保坂展人世田谷区長,他,参加のもとに締結されました。

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その企画として,世田谷区役所三軒茶屋分庁舎5階(西友前)のスペースを世田谷区から提供され,昭和女子大学大学院心理学専攻臨床心理コース所属(臨床心理士・公認心理師養成コース山崎洋史ゼミ)大学院学生のリーダーシップのもと心理学科学部学生と合わせて総勢32名からなる世田谷区「三軒茶屋の居場所あいりす(心の居場所つくり)」を開始いたしました。本年で4年目となります。
心理学を学ぶ昭和女子大生がその特色を生かし,女性が安心して利用できる「心の居場所」を企画・運営しております。中高生~20代前半までの女子に利用者を限定し,月曜日と木曜日の午後に開設しており,様々なプログラム活動や茶話会,地域イベントへの参加,利用者のコミュニケーション,地域住民とのネットワークの構築を促進し,地域と個人の更なる社会的つながりの活性化を図ることを目的としております。

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学習・教育到達目標:
本プロジェクトは,ピアラーニング・ピアヘルピング・アクティブラーニング(主体的・対話的・深い学び)の文脈で運営されております。
世田谷区役所子ども・若者部との協働のため,連携・報告・連絡・相談,企画・提案・実行・評価・フィードバック,PDCAサイクルに至るまで,学生がそのリーダーシップを担うことを企図しております。(学生主体:昭和女子大学と世田谷区役所との合意)
地域社会における心理支援の企画・運営を,行政との協働によって実践し,かつ利用者によるフィードバックにより提供するプログラムのブラッシュアップを継続的行っていきます。                           


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01_活動内容と成果

開室:毎週月曜日・木曜日15:00~20:00開室。スタッフ4~5名。本年度から世田谷区の職員1名。世田谷区役所三軒茶屋分庁舎5階
内容:利用者とのコミュニケーションを目的としたボード・カードゲーム,ネイルアート,手芸,宿題,クッキングイベントや季節のプチイベント(ハロウィンなど)の開催。
田谷区や他地域の居場所つくりとの連携。広報活動,見学会,意見交換など。
中高生や若者の支援懇談会への参加。児童館や青少年センターの職員,地域の青少年委員の方々との交流。 



02_自己評価と反省

5年目を迎え,年間数回の合同会議を持つ世田谷区子ども・若者部との協働事業として世田谷区女子青年対象の代表的「こころの居場所」事業となり、成長をしております。利用者によるフィードバックで非常に高い評価を得ており,世田谷区より5年次以降の契約更新延長の提案を、2019年にいただいております。 

<反省>

・利用者に合った多様な対応の有り方の難しさ。
・タイムアップ(終了後でもいつまでも帰らない人等へのアプローチ)の難しさ。
(学生自己評価より)

<得たこと>

・居場所の存在することの大切さが認識できた。
・「傾聴スキル」の大切さを実感したこと。
・人間の心と行動の多様さを知った。
(学生自己評価より)            

実際の活動内容は、twitter.com/irits_sancha でもご覧いただけます。
「 三軒茶屋 居場所 あいりす 」で、検索していただけると幸いです。